会長就任のあいさつ

第28期関西農業食料工学会会長の就任に当たり一言ご挨拶申し上げます。

本会の目的は農業食料工学会に関連した学術・技術の進歩発展を図ることです。このために講演会の開催,会報の発行,その他適当な事業を実施します。

農業食料工学会に関連した学術・技術が目指すべき方向を考える上で参考になる資料は国策です。経済財政運営と改革の基本方針2022(骨太の方針),統合イノベーション戦略2022,農林水産研究イノベーション戦略2022,みどりの食料システム戦略等に詳細が示されています。キーワードはSociety 5.0,DX,AI,GX(グリーントランスフォーメーション)等になります。近年の国策ではスマート農業とスマートフードチェーンの区分けがなくなってきており,あらゆる情報のデジタル化とそれらを連結するスマートフードチェーンの中に生産も含まれるようになっていると見受けられます。GXが加わって持続可能性をも考慮する必要性が生じています。

例会はオンライン開催から対面開催に舵を切る予定です。春と秋の2回の開催を予定しています。会報はこれまで通り2月と6月に発行する予定です。会員の皆様からの原稿の積極的な投稿と団体会員様からの広告掲載をお願いいたします。この他の事業として表彰を行っています。自薦他薦を問いませんので積極的にご応募下さい。

今期の運営体制として新しく企画委員長に鈴木哲仁先生(三重大学),編集委員長に上加裕子先生(愛媛大学),表彰委員長に小川雄一先生(京都大学),情報委員長に難波和彦先生(岡山大学)に委嘱させて頂きました。素晴らしい先生方のお力をお借りして本会の目的に沿った例会の企画,会報の記事,表彰,WEBでの情報発信を円滑に進めて参ります。

本会は大学の教職員や学生,研究機関の研究員,および企業のエンジニアといった350名弱の会員の皆様で成り立っております。特に,農業機械業界をリードする企業様にも団体会員として多大なご支援とご協力を頂いております。今期も支部員の皆様により一層のご協力とご支援をお願い申し上げる次第です。

事務局は,常務幹事の黒木信一郎先生と森本英嗣先生(会報担当)にお願い致しておりますことを付け加えさせていただき,就任のあいさつとさせていただきます。

令和5年4月1日
神戸大学大学院農学研究科  伊藤 博通